TOPへ戻る

2020.11.27

ピラニアより危険!? 現地の人々にも恐れられるアマゾン川の危険生物カンディルとは?

2020.11.27

南アメリカ大陸を流れる世界最大規模の大河アマゾン川。
そのアマゾン川に生息する危険な魚と言えば、多くの日本人はピラニアを思い浮かべるのでは? 映画の影響かピラニアには、人食い魚のイメージが定着しています。
しかし実は、現地に住む人々からするとピラニアはそんなに恐ろしい魚ではないようで、同じ肉食の魚ならカンディルの方が恐ろしいんだとか!
ピラニアは本当に恐ろしくないのか、現地住む人々が恐れるカンディルとはいったいどんな生きものなのか、この記事では、アマゾン川に生息する危険な肉食魚たちに迫っていきたいと思います。

ピラニアは恐ろしくないって本当?

ピラニア
鋭く尖った歯がビッシリ生えたピラニアの口。噛まれたらすごく痛そう…

ピラニアとは、熱帯地域に生息する肉食の淡水魚の総称です。
現地の言葉で「歯のある魚」という意味だそう。その名の通り、一部を除くピラニアの口の中には、鋭く尖った歯がビッシリ! 顎の力も強く、食らいついたものはなんでも食いちぎってしまいます。

肉食なので、主食は他の生きもの。基本的には、自分よりも小さい魚や水に落ちた鳥といった小型動物を食べるそうです。しかし、川で死にかけていたり、すでに死んでいたりする場合は、自分より大きな魚や大型動物の肉も食べるんだとか。
皆さんお気づきでしょうか? ピラニアの捕食対象が、自分より小さい生きものや死にかけ、あるいは、すでに死んでいる生きものといった、明らかに弱い生きものだということに。
実は、ピラニアは、とっても臆病な生きもの。そのため、基本的に群れることを好み、自ら攻撃を仕掛けることは少なく、特に自分より大きい生きものに対しては、攻撃ではなく、逃げることを選ぶんだそうです。
だとすると、たしかにあんまり恐ろしくはないかも…?

では、アマゾン川に入った人間が絶対襲われないかというと、そういうわけでもないよう。
ピラニアは、血の匂いや水面付近のバシャバシャという音を過敏に感じ取ると、興奮して襲ってきます。その理由は、血の匂いもバシャバシャという水の音も、死にかけの弱った生きものに結びつくから。どうやら、死にかけの生きものがもがいている、つまり、ピラニアの捕食対象がそこにいると考え、食事にありつくために襲ってくるようです。
そのため、怪我などで流血している時は、絶対にアマゾン川に入らない。川に入っていて怪我をしたかもと思ったらすぐに水から上がる。また、バシャバシャと水音を立てるようにはしゃぐのも厳禁です。
もしも獲物として認識されてしまったら、先ほどもお伝えした通りピラニアは群れることを好むため、たくさんのピラニアが一斉に襲ってきます。こ、こ、こ、怖すぎ…!
川の水面がまるで沸騰したかのようにボコボコと泡を立てていたら、それはおそらくたくさんのピラニアが一斉に生きものの肉を貪っている最中です。
この「狂乱索餌」と呼ばれる状態の時に近づくと、誤って?勢い余って?噛みつかれることがありますので、この場合も川へは近付かないのが◎ それから、ピラニアの獲物が少なく、空腹状態である可能性が高い乾季も、アマゾン川へは入らないのがベターです。

やっぱりピラニアって恐ろしい!と思った方、同意見です。
きっと、きちんと注意事項さえ守っていればほとんど襲われることはないということで、現地の人からすると恐ろしくないということになるのでしょう。あとは、この後ご紹介するカンディルと比べたら…、カンディルがはっきり言って"ヤバイヤツ"すぎて、ピラニアなんてかわいいもんということなんだと…。

余談ですが、ピラニアは食べることができます。アマゾン川流域に住む人々にとっては、昔から貴重なタンパク質として食べられていて、しかも、美味しいらしい…! もしもアマゾン川で釣りをする機会があったら、ぜひ、食べてみてくださいね。
あ…、釣り上げたピラニアを外すときに、指を食いちぎられる人がいるらしいのでご注意を! それから、寄生虫がいる可能性があるので、生で食べるのはNGです!

現地の人々も恐れるカンディルってどんな生きもの?

カンディル
パッと見全然恐ろしくなさそうなカンディルですが…

カンディルは、ピラニアと同じく、熱帯地域に生息する肉食の淡水魚の総称です。
ナマズの仲間ということで、現地に住んでいる人たちは「人喰いナマズ」と呼んでいるんだとか。呼び名からして、とっても危ない感じがしてきます…。

カンディルの何が恐ろしいのかというと、獰猛な性格で、積極的に獲物に襲いかかり、そして、とっても残忍な方法でその肉を食らい尽くすこと。

カンディルの中でも、種によって捕食方法が異なり、他の魚のウロコの間や生きものの身体の穴から体内に入り込み、吸血したり、内側から肉を食べていったりするものもいれば、生きものの生死に関わらず、体の表面を食い破り、そこから中へ侵入して肉を食べていくものもいます。
カンディルにとっては、大型動物も人間も捕食対象らしいので………恐ろしすぎません?

しかも、カンディルのヒレにはトゲがあり、一度体内に入ってしまうと引き抜くのはなかなか困難。もしも、生きている人間の中にカンディルが侵入した場合は、切開して取り除かなければならないとか…。また、仮に肉を食べられなかったとしても、アマゾン川に住む魚ですから、感染症や寄生虫を移される可能性もあります。
ちなみに、カンディルとWebで検索すると、カンディルが人間の尿道に侵入したという話が出てきますが、この話にはあまり信憑性が無いそう。
一方、膣に侵入したという話は度々報道されているので、スルッと入れるようなサイズの穴があれば容赦無く入っていくのかも…?

そして、身体の穴に侵入する以上に恐ろしいのが、体の表面を食い破るという捕食方法。川へ入った生きものを、それが大型動物や人間でも、集団で食い尽くすというのですから超危険!

どうです!? 血を流さず、大人しくしていれば基本的には襲ってこないピラニアなんてかわいいもんですよね!? カンディルが、現地の人々にピラニアより危険と恐れられているのも納得です。

「サンシャイン水族館」にもアマゾン川があるらしい…?

アマゾン川には、ピラニアやカンディルの他にも危険な生きものたちが生息しています。代表的なものだと、触れた生きものを感電させてしまう電気ウナギや、毒針を持つエイなど。
日本からの直行便がないため、アマゾン川へ旅行に行くという方はそう多くはないかもしれませんが、念のため…。アマゾン川に入る際は、危険な生きものたちに襲われないよう、細心の注意を払ってくださいね!

そして「サンシャイン水族館」にも、アマゾン川に生息する生きものたちがいるのをご存知でしょうか?
「サンシャイン水族館」本館2F、1Fから階段を上ってすぐ目の前の「大河アマゾン川」水槽には、アマゾン川の生態系が再現されています。
ピラニアとよく間違われるレッドフックメチニスという魚や、他にもアマゾン川流域に生息している魚たちを飼育していますので、もしもこの記事でアマゾン川の生態系に興味を持っていただけましたら、ぜひ「サンシャイン水族館」でじっくり観察してみてください。

関連する記事