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2023.03.10
投稿日:2023.03.10 更新日:2023.03.15
冬の味覚の代表格であるカニにはさまざまな種類があります。その中でも「カニの王様」とも呼ばれ、ぷりっとしていて食べ応えがあるのがタラバガニです。実はこのタラバガニはカニではなくヤドカリの一種です。本記事では、タラバガニが分類上カニではない理由を、具体的な特徴を挙げながらわかりやすく解説します。
目次
水温の低い海に生息するタラバガニは、北海道やロシア、ノルウェーなどで漁獲されます。冬の食卓を彩る食べ物として人気がありますが、実はタラバガニはヤドカリの仲間です。
タラバガニは『十脚目 異尾下目 ヤドカリ上科 タラバガニ科 タラバガニ属』に分類されています。タラバガニを食べるときに「これはヤドカリ」と思って食べている人は少ないでしょうが、体の特徴を見ればカニの仲間ではなく、ヤドカリの仲間であることは一目瞭然です。
アブラガニや石垣島に生息しているヤシガニもヤドカリの一種に分類されています。北海道の根室の特産物で幻のカニとも称されるハナサキガニも、ヤドカリの一種です。
タラバガニに並んで人気が高いカニの種類にズワイガニがあります。同じような見た目をしていますが、ズワイガニは『十脚目 短尾下目 ケセンガニ科 ズワイガニ属』で、カニの一種に分類されます。
広く知られているカニである毛ガニも『十脚目 抱卵亜目 短尾下目 クリガニ上科 クリガニ科』でカニの一種です。
タラバガニが分類上、カニではなくヤドカリであることはわかったかと思いますが、どうしてカニとして市場に出回っているのにカニには分類されていないのでしょうか。ここからはタラバガニがカニではない理由を解説します。
タラバガニがカニではない理由としてよく挙げられるのが、脚の本数です。実際にヤドカリの仲間であるタラバガニを見てみると、脚が8本しかないように見えます。一方、カニの一種であるズワイガニの脚の本数は10本です。
甲殻類のなかでもカニは短尾類に属していて、5対(10本)の脚を持っているのが特徴です。対してタラバガニは甲殻類のなかでも異尾類に属し、 短尾類と比較して第五脚が退化して小さくなっているのが特徴です。
しかし、タラバガニもヤドカリも脚が短尾類よりも少ないように見えますが、タラバガニであれば甲羅の中に、ヤドカリであれば巻き貝の中に隠し持っています。
多くの人はカニといえば、横に移動するイメージを持っているはずです。カニは脚の関節が横に折れ曲がる形状になっているため、素早く横歩きができます。
タラバガニも横歩きをしますが、実は縦歩きもできます。これはヤドカリも同じです。カニに分類されるズワイガニなどは、一部のカニを除いて (毛ガニなど)
横歩きしかできません。
タラバガニもズワイガニも触覚を二対持っています。二対ある触覚のうち、外側にある触覚は第二触覚と呼ばれますがタラバガニはヤドカリと同じように糸状に長くなっているのが特徴です。
一方、カニに分類されるズワイガニの第二触覚はとても短くなっています。
甲殻類の脚は付け根から底節・基節・座節・長節・腕節・前節・指節という節にわかれています。その中で、カニとヤドカリを見分けるポイントになるのが長節と腕節です。
カニは腕節よりも長節のほうが長くなっていますが、ヤドカリは腕節のほうが長節よりも長いです。タラバガニもヤドカリと同じように腕節のほうが長くなっています。
ヤドカリのメスの腹部は左側に曲がっていて左右対称ではありません。これは、ヤドカリが体を丸めて巻き貝の中に入っているからです。
タラバガニは一見左右対称のように見えますが、よく見るとお腹が左側に寄っているように見えます。これはメスだけの特徴でオスはほぼ左右対称です。
ズワイガニの場合はオスとメスともにお腹が左右対称になっています。
今回紹介したとおりタラバガニはヤドカリの仲間で、同じカニに見えてもズワイガニなどのほかのカニとは分類上で大きな違いがあります。
タラバガニ以外にもヤドカリの仲間に分類されているカニおり、カニを見るときはその特徴をよく見るといろいろな発見があるでしょう。今度カニを見る機会があれば「カニかな?ヤドカリかな?」と注目してみてください。
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