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2022.07.21

作家さんに聞いてみた!⑧ cokeco編

投稿日:2022.07.21 更新日:2022.07.20

いきものグッズ専門ネットショップ「いきもーる」には、個人作家さんたちのグッズがそこかしこに並んでいます!
毎回魅力的な生き物グッズを生み出してくださる作家さんたちは、普段どんな思いやこだわりを持ってグッズを制作されているのでしょうか。
気になってウズウズしてしまった「いきふぉめ~しょん」編集部は、「いきもーる」でグッズを販売している作家さんへインタビューを実施!
作家さんのグッズ制作や生き物への熱い思いを、漏れなく語り尽くしてもらおうと思います!
第8弾に登場してくださるのは、『cokeco』さんです!!

―――はじめまして! まずは自己紹介をお願いします!

cokeco :はじめまして。cokeco(コケコ)という名前で、夫婦で革製品を制作しています。本日はよろしくお願いします。

―――cokecoさんは普段、どんなグッズを制作されているんでしょうか?

cokecoさんが制作されているグッズ例

cokeco:海の生き物や昆虫、植物をモチーフにしたアクセサリーやキーホルダー、バッグなどを作っています。

―――少しデフォルメされつつも生き物の特徴を捉えていて、とても可愛いですね! それではさっそくですが、cokecoさんグッズの中でのイチオシを教えてください。選ぶのは難しいかと思うのですが、記事化する関係で3つに絞って教えていただけますか? どんなグッズなのか、また推しポイントも教えてください。

cokecoさん作のアオリイカのキーケース

cokeco:1つ目はアオリイカの形のキーケースです。イカが捕食する姿を表現するためにリールキーホルダーを内蔵して、カギをシュルルッと捕まえるようにしました。

―――なるほど、リールが巻き上げられるとアオリイカがカギを食べているように見えるんですね。見た目がかわいいだけじゃなくて、キーケースだから実用的!
実用性という点は、やはりグッズ制作において気にされている部分なんですか?

cokeco:「実用性」と言われると必ずしも「そう」とは言えませんが、「日常使いできる」という点は意識しています。2つ目のカブトガニの幼生をモチーフにした革製のブローチも、日常使いにピッタリですよ。木型を彫ってその上に革をかぶせて製作しているので、小さいながらも精巧にできています。

カブトガニの幼生をモチーフにした革製のブローチ

―――本当だ! 手のひらサイズだから「ドーン!」という感じでもなく、さりげなくカブトガニ好きをアピールできますね。

cokeco:ありがとうございます。カブトガニの幼生のかわいらしさを気軽に身に付けられる商品が欲しいと思って制作しました。
3つ目は、空飛ぶペンギンピアスです。サンシャイン水族館の「天空のペンギン」の展示をイメージして作りました。

空飛ぶペンギンピアス

―――まるでペンギンがパタパタと空を飛んでいるみたいですね。革でこんなにも躍動感が出せるなんて……驚きです。

cokeco:「革でこんなものも作れるんだ!」と驚いてほしいという思いで
グッズ制作をしていたりするので、その反応は本当に嬉しいです。このピアスは耳元でぺンギンがゆらゆらして可愛いですよ。これをつけて水族館に遊びに行ってもらえたら最高ですね。

―――cokecoさんの作品は生命の息吹を感じる一面もありながら、革であるという高級感もありますよね。デザインするにあたって、何かコンセプトはあったりするんですか?

革で作られたオオミズアオ

cokeco:ありがとうございます。意識していることは、生き物の可愛さや格好良さなどを、革の素材の性質や質感を生かして制作することです。デフォルメしすぎず、その生き物の素の可愛さが伝わるように意識してデザインしています。

―――生き物のイキイキとした雰囲気と革の格好良さが融合して、新しいジャンルのグッズになっている気がします。
どうして革にこだわってグッズを制作されているんですか? きっかけなどがあればぜひ教えてください。

cokeco:もともと靴を作っていて、どうしても製造過程で発生してしまう革の端切れで何か作ろうと思ったのがきっかけです。材料のイタリア産のタンニンなめしの牛革というのが結構高価な物で、高級な素材でふざけたものを作ったら面白いかなと思い、最初はイカストラップを作りました。
生き物はもともと好きだったので、造形的に格好良いなと思ったイカをモチーフにしました。

―――「ふざけたもの」にイカが抜粋されたんですね(笑) cokecoさんのグッズになると一気に格好良くなるのが不思議です。グッズに込めた想いやこだわり、制作時に考えていること、意識していることなどにはどんなことがあるんですか?

cokeco:革という素材の特徴を生かして、購入した時にいいものというのはもちろん、長く使うことでより格好良く経年変化していくような物作りを心掛けています。長く使っていただくために修理もしやすいように設計しています。

―――修理のことまで考えられたグッズなら、長く使ってもらえそうですね。グッズ制作の中で楽しいこと、逆に大変なことや苦労していることはありますか?

cokeco:自分が思っているような生き物の可愛さ、魅力をうまく表現できた時は楽しいですね。お客さまが見て喜んでくれた時や、SNSでたくさん反応していただけると作ってよかった!と励みになります。
でも、革という平面の素材を立体にしていく中で、思ったようにうまくできない時は苦労します。生き物の構造って、調べれば調べるほどよくできてるな~すごい!と思うことばかりです。あとは手作業の工程ばかりなので、制作に時間がかかってしまうところがネックですね。

―――手作業は本当に大変かと思いますが、大変だからこそ生き物をうまく表現できた時、SNSでたくさん反応してもらえた時の喜びはきっとひとしおですよね。グッズの制作や販売などをする中で、何か思い出のエピソードなどはありますか?

cokeco:購入してくださったお客さまが、使い込んだ商品を持って再び訪ねてくれるのがとても嬉しいし、販売イベント時の楽しみです。
修理のご依頼で商品を送って頂くこともあるのですが、直してまた使いたいと思っていただけるのがまず嬉しいですね。商品を見たら大切に使っていただいてたんだなとわかるし、使い込んでいい感じに革が育っているのをみるのも楽しいです。

―――それは感動……! もし私がcokecoさんと同じ立場だったら泣いて喜んじゃいます……!

cokeco:わかります、そうですよね。あと結構変わったモチーフの商品も多いので、「cokecoの商品をきっかけに知らない人に話しかけられた!」とか「子供に囲まれて質問攻めにあった」などのエピソードをお客さまから聞くと、作ってよかったな〜と思います。

―――ご自身のグッズがきっかけでその生き物に興味を持ってもらえるなんて、とっても素敵ですね。ちなみにcokecoさんのグッズは革が素材とのことで長く使えるものが多いと思うのですが、特にどんなシーンにおすすめですか?

cokeco:もちろん、「今日は格好良くキメたい」という時にもおすすめなんですが、日常生活の中のちょっとした潤いとして使っていただけたら嬉しいです。

―――おっしゃる通り、cokecoさんの作品は「今日は洒落たい」っていう時にもピッタリだし、それと同時に日常の中にそっと花を添えるようなものも多い印象です。色々なシーンで使うことができて、「今日はあそこに行くのに使おう」「明日はこういう予定があるから持って行こう」みたいに、毎日楽しめますね!
個人作家さんたちは、それぞれこだわりの環境でグッズ制作をされていると思うのですが、cokecoさんはどんな環境でグッズ制作をされているのですか?

cokecoさんの作業場である店舗兼ご自宅

cokeco:店舗兼自宅で日々制作しています。革で生き物を作るのに一般的なレザークラフトの道具だけではなく、必要に応じて工具もアレンジしたり自作することもあります。

―――レザークラフトは作品を拝見しているだけでも難しそうだなと思います……陰ながら応援しております……!
今後の制作活動に関してお伺いしたいのですが、これから制作予定のグッズについて、公開可能な範囲で教えていただけますか?

cokeco:野鳥や哺乳類、古代魚など作ってみたいなと思っています。ぜひ楽しみにしていていただけると嬉しいです。

―――cokecoさんのレザークラフトで見られる生き物が増えるんですね! 今から楽しみで仕方ありません!
作家さんとしてこれから挑戦したいことや将来の夢はありますか?

cokeco:全身可動な生き物の人形を作ってみたいと思っています。まだチャレンジしたことがないので時間はかかってしまうかもしれませんが、必ず実現させたいです。

―――全身可動のレザークラフトの生き物……見たことないかも……。どんな作品になるのかドキドキですね!
ちょっと気になったのですが、cokecoさんの作品は海の生き物が多いですよね。やっぱり一番好きな生き物も海の生き物なんですか?

cokecoさんが制作の資料にしているカブトガニ

cokeco:そうですね。カブトガニが一番好きです。とても大きいのに身近な生き物とは全く違う体のつくりをしていて、ドキドキします。
何億年も前から静かに同じような姿で干潟に生き続けていることに、ロマンを感じることも多々です。
最近、腹側も再現した原寸大カブトガニの製作をするためにじっくりとカブトガニの観察をして、改めて不思議な生き物だな~と思いました。(資料のカブトガニは保全活動・研究をしている知人の紹介で長崎の「海きらら」で特別に分けていただきました)

―――このカブトガニの資料は圧巻……。カブトガニなんて普通手に入らないですよね?実物を直に見ながら制作するというのも、cokecoさんのカブトガニへの情熱なんですね。
さて、今回のインタビューもまもなく終わりなのですが、「いきもーる」でいきものグッズを販売されている作家さんということで、『サンシャイン水族館』にまつわるエピソードを教えていただけますか?

cokeco:家族でサンシャイン水族館を訪れた際、すごく天気が良くて「天空のペンギン」がとてもキラキラしていてきれいだったんです。初めて見た子供たちもとても喜んでいて、楽しかったのがとても思い出に残っています。5周年記念のお話をいただいたときに真っ先にあのペンギンを作りたいな!と思いました。

「いきもーる」5周年記念でcokecoさんが制作してくださったショルダーバッグ

―――それでは最後に、この記事を読んでくださっている方々へメッセージをお願いします!

cokeco:生き物好きの方に、商品のモチーフきっかけで革製品の魅力を知っていただきたいし、逆にそんなに生き物に詳しくない方にもcokecoの商品きっかけで生き物を好きになってもらえたらいいなぁなんて思ってます。

―――cokecoさん、ありがとうございました!

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