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2021.10.05

【レポート】サンシャイン水族館水中ドローン調査でエビの大群に大興奮!

2021.10.05

※こちらは過去に【いきものAZ】内で公開されたコラムです。

【前から高宮、木村、笠原、島森】

生き物の性をテーマとした、お色気たっぷりの「性いっぱい展」が 昨年ヒットし、  今年9月に開催した「 もっと♡性いっぱい展」も大好評だったサンシャイン水族館。

もちろん、硬派なテーマでの調査・研究にもしっかり取り組んでいます。

たとえば、深海生物調査。

サンシャイン水族館では2019年10月に水中ドローンを導入し、飼育スタッフを中心としたメンバーで静岡県の駿河湾に出向いています。

 

 

筆者は、フリーランスのライターとしていきものAZなどのサイトに寄稿しています。「ご一緒にいかがですか?」と声をかけていただき、2020年9月28日に同行させていただきました。

 

日本でもっとも深い駿河湾!

駿河湾という名称を、なんとなく聞き知っている人もいるかもしれません。実はこの駿河湾、最深部では2,500メートルに達するほど、日本の湾の中では一番深い湾となります。

アジ、サバ、カツオなどを目当てに多くの釣り客が訪れますが、珍しい深海生物に出会えることも。春と秋の風物詩のサクラエビのほか、高級魚のキンメダイ、フレンチやイタリアンでも超高級食材として扱われるアカザエビもこの地でおなじみの深海エビです。

お世話になったのは、沼津・静浦港の釣り船「潮丸(うしおまる)」。四季を通じて出船しており、主にマダイとタチウオ目的の釣り客が多いそうです。

 

富士山を一望する絶好のロケーション。波は比較的穏やかで、湾内で潮の変わり目が見てわかることも(写真下)。

釣りの際は熟練の船長さんが親切に指導してくれるので、初心者でも楽しめるはず。もしも釣れなくても、さらにいえば釣りをしなくても船から景色を眺めているだけでいい気分。

 

東京・池袋からやってきた調査隊

そんな豊穣の海へ向かうサンシャイン水族館チーム。真っ黒に焼けた海の男が大集結!ではなく、さすが都市型高層水族館、色白の都会派男子が勢ぞろいです。

でももちろん、それぞれ専門性をもったエキスパート。

 

普段は池袋という大都会の水族館で立ち働いていますが、海にいると野性が解放されるようです。

 

笠原穣さんは、イカなどの飼育を担当する釣り好き男子。マイ釣竿を持って船に乗り込んでいました。

 

「これを釣りのエサにする」と、笠原さんは前泊して釣ったイカを持ち込んでいました。

水中ドローンという深海調査の相棒

ドローン本体は全員で手分けしてそーっと下ろします。

 

ドローンとパソコンはケーブルでつながっており、水中の映像 がパソコンに映し出される仕組みです(専用のアプリを使用)。

ちなみに、池袋の水族館のパソコンでリアルタイムで視聴しているスタッフがいて、連絡を取り合っています。この連携がうまくいくようになれば、水族館での深海イベントの際に船上からのリアルタイム配信などが可能になるかもしれません。

水中ドローンで確認できた生物紹介

2020年9月28日は、すばらしい晴天に恵まれ、波一つないほどの穏やかな海。

船長の機転により、2か所のポイントを決めて水中ドローンを稼働させました。波がなく、海底の砂や沈殿物が巻き上がることも少なくさまざまな生物が確認できました。

 

「ワタケフウリュウウオ」

発見した時は、一同ハイテンション。今回の調査で初めて撮影されました。

  

「ネズミギス」

口元が特徴的でヒゲが一対生えています。

「カナド」

水中ドローンで近づいても逃げる気配なし。

 

「コシオリエビ」の仲間

水中ドローンで接近すると穴の中に身を隠してしまいます。

「タラバエビ」の仲間

いきなりエビの大群に遭遇。

一同ハイテンション。産卵期なのでしょうか。

 

深海調査で頻繁に確認される甲殻類。

泥地で多く確認できました。

 

サンシャイン水族館では、深海生物をテーマとしたイベント「ゾクゾク深海生物2021(2021.1/15~3/7)」を開催予定。

今回の深海調査の結果報告や、撮影動画の公開、同定(生物種の推定)や解説などを行う予定だそうです。どうぞ、お楽しみに!

 

 

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